拡散霧箱の原理

放射線がアルコールの過飽和蒸気の中を通るとき、通り道に沿って
できるアルコールの霧が「放射線の飛跡」です。
深さ10cm前後の容器内でアルコールを蒸発させ、容器の下部(底部)は冷却し、上部は暖めます。これにより容器内部で上下の温度差が数十℃程度の急激な温度勾配を作ると、容器の上方はアルコール気体の飽和状態、下方には過飽和状態ができます。
 アルコール気体の過飽和状態の中を電荷を持った高速の放射線が走ると、その道筋にある窒素や酸素の気体分子の電子が跳ね飛ばされ、イオンができます。このイオンが核となって飽和状態のアルコール分子が集まり、アルコールの液滴となって霧ができます。この白い飛行機雲のように見えるアルコールの霧に光りを当て、放射線の通った跡(「放射線の飛跡」という)を観察します。
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